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Corne Cherryのキーマップ

Corne Cherryのキーマップ

2020/6/13

以前組み立てた、自作キーボードのCorne Cherry。ぼちぼち使っていて、ぼちぼちキーマップをいじったりしている。
最近ようやく、「これでいいかな」というキーマップにできたので、紹介したい。

方針

  1. レイヤーは最低限で、QWERTY(Base), Lower, Raiseの3つ
  2. 親指、人差し指、中指をよく使うようにする
  3. デザインツールを使っているときにキーボードショートカットで多用するCmd, Alt, Shift, Ctrlの位置は、なるべく一般的なキーボードの配列と合わせる
  4. Spaceは独立させる(長押しで他のキー、みたいなのはしない)

という感じ。特に3つ目と4つ目が自分の使い方では重要。

職業柄、PCを使うときはPhotoshop, Illustrator, Sketch, Figma…といったデザインツールをよく使う。Cmd, Alt, Shift, Ctrlを組み合わせたキーボードショートカットをよく使うため、左手のホームポジションはFよりもSのあたりにして、左下の修飾キーをすぐ押せるようにする、というのが昔からの癖になっている。
修飾キーを親指や人差し指で押せるようなキーマップにすれば手の負担は軽減されるかも知れないけど、流石にこの癖は直せそうもないので、Corne Cherryでもなるべく一般的なキーボードと同じような修飾キーの位置になるようにしている。

あとはSpace。デザインツールではSpaceを押しっぱなしで手のひらツール(カンバスの移動)という挙動になっていることが多い。QMKファームウェアでは、キーの長押しで他のキーを割り当てることができるが(Mod-Tapという)、Spaceでそれをやってしまうとカンバスの移動ができなくなってしまうので、Spaceは独立させる。

QWERTYレイヤー

このレイヤーは、アルファベットは普通のQWERTY配列で、ポイントは以下。

  • Escはよく使うので、左上に独立
  • Tabもよく使うけどEscやCtrlほどではないので、Ctrl長押しに割り当てる
    • CTLTBはCTL_T(KC_TAB)のこと
  • AltはShiftの右下あたりにあって欲しいので、Z長押しに割り当てる
    • ZALTはALT_T(KC_Z)のこと
  • Space(SPC)は左手親指の一等地に置く
  • 左手小指でShiftを押すのはしんどいので、右手親指で押せるように
    • SFTENはSFT_T(KC_ENT)のこと
    • Enterを長押しでShift
  • Grave(`)もよく使うので、QWERTYレイヤーの右下に

Cmd, Alt, Shift, Ctrlをいい感じに収められたので満足している。

Lowerレイヤー

このレイヤーは数字とFキーを入力するためのレイヤー。

  • QWERTYレイヤーでCtrlとTabをひとつのキーにまとめてしまったので、Ctrl + Tabを押すことができない。なのでLower + CTL_TBで、Ctrl + Tabを発火する
    • CTL_TBはLCTL(KC_TAB)のこと
  • 数字キーとFキーは数字の場所を揃える
    • F11とF12は場所がないので諦めた

数字やFキーをテンキーのような配置にしている人もいたりして、それはそれで打ちやすそうだけど、一般的なキーボードとの乖離が激しいので、僕はやめておいた。

Raiseレイヤー

このレイヤーは、記号と矢印キーを入力するレイヤー。

  • Shift + 数字を押して打てる記号(!や@など)は、Lowerレイヤーと配置を揃える
  • HJKLで矢印キー
  • Backspaceの場所にDelete

上から3段目の右手側、-や=が並んでいる列は、正直適当。USキーボードの配列の記号が並んでいる順番をなんとなく再現した。
3段目の左手側は、Shiftを押しながら右手側のキーを押したときのキーを、左右対称で並べている。といっても{と}に関しては左右対称だと}{になってしまって気持ち悪いので、右手側と同じ並びだが……。
もっとも、右手親指でShift(SFTEN)を押しながら-や=を押せば_や+が入力できるので、3段目左手側はほぼ使っていない。

矢印キーについて。
以前はHHKB風に右手小指(GRVのキー)をFnキーにして、Fn + [;’/で矢印を入力するようにしていた。HHKBの場合、矢印を入力したあと、そのまま小指でEnterを押すので操作に統一感がある。
いっぽうCorne Cherryだと、矢印キーを押すのは小指、Enterキーを押すのは親指、となるので、手の動きがせわしなくなってしまう。
なので、なるべく親指+人差し指&中指くらいで入力が完結するように、Raise + HJKLで矢印を入力するようにしている。

このVim風の入力は昔は全然慣れなかったけど、最近は何故か普通に打てるようになってきた。Fn + [;’/よりも指の移動が少なくて済むのがいい。

Raise + BackspaceでDeleteキーなのは、ちょっとHHKBを意識している。
HHKBではFnを押したら矢印キーやDeleteキーを打つ、と体に刷り込まれているので、Corne Cherryでも、Raiseキーを押したら矢印やDeleteを打つという意識にしたいという狙い。


という感じでCorne Cherryのキーマップだった。ファイル全体はこちら。

ryonakae/qmk_firmware

キーマップ沼は深いので、またしばらくしたら配置を変えたくなる気がしているけど……。


余談。
一番上のアイキャッチ画像もそうだけど、昨年末、IMK Corne CaseのGBに参加していた。色はCharcoal。
デフォルトのサンドイッチマウントよりも高級感が出て大変いい感じになって満足している。打鍵感も良くなっている気がする。
トッププレートとボトムプレートを固定するネジをケースと同じ色にすると、統一感が出るのでおすすめ。

IMK Corne (Charcoal) w/ SA Ice Keycaps
IMK Corne (Charcoal) w/ SA Ice Keycaps