少し前からイラストを描いているけど、最近は厚塗りっぽい塗り方で描けるようになることを目標にしている。ようやく自分の中で描き方のプロセスが出来上がってきた。とはいえ描く頻度が低く、毎回忘れてしまうので、メモとして残しておきたい。

使用するブラシ

何でもいいけど、自分が描きやすいブラシを使う。エッジが出せて、少しだけ色が混ざるブラシがいい。
以前は色々ブラシを探して複数のブラシを使い分けていたけど、最近は「厚塗りブラシ」という自分専用のブラシを作り、それでラフも塗りも全てやるようになった。もちろん、仕上げでテクスチャのような質感を追加するときは、そういうブラシを使用する。

ラフを描く

ブラシの色を黒やブルーブラックにして、ラフを描く。
ペンタブで綺麗な線を引くことがあまりに苦手なので、

  • 線を重ねたなんとなくいい感じのラフを描く
  • 透明度を20%くらいにして、上にレイヤーを新規作成
  • 上からトレースするイメージで線を整理したラフを描く

というのを複数回繰り返している。

下塗りをする

ラフの描画モードを乗算にして、その下にレイヤーを作り、下塗りをする。

背景、肌、髪の毛、服、というように、パーツごとにレイヤーを分けて塗る。背景はほとんどいつもフォトバッシュだけど。ここで綺麗に塗っておくとあとが楽。

他の方のメイキングを見たりしていると、影になる色で下塗りをする(あとで明るい部分を描き足していく)という進め方もあるけど、個人的には、まず影の色で塗るのは完成の想像が全くつかないので、どちらかというと中間色で塗るようにしている。

影やハイライトを塗る

下塗りの上から、影やハイライトを塗っていく。光源を意識しつつ、かなりざっくりと塗る。ここがどれだけいい感じにできるかで、絵のクオリティが決定されると思う。なのでとても難しい。

下塗りからはみ出さないように、下塗りの透明ピクセルをロックするか、クリッピングマスクでレイヤーを重ねて塗る。レイヤーを別にした方が、色や明るさの調整ができるのでいいかも。

ディテールをある程度詰める

レイヤーを結合する前に、ある程度細部まで描き込む。特にパーツとパーツの境界線(髪の毛のせいで肌に落ちる影とか)をここで描いておくと、レイヤー結合後にまた描き直しか……、という辛さが軽減される。もちろんある程度は描き直しが発生するんですが。

レイヤーを結合する

下塗り、影やハイライト、ラフを結合する。

背景も人物も全部ひっくるめて結合する場合と、背景は背景、人物は人物と分けて結合する場合もある。まとめて結合するとトーンは統一できるけど別々に編集するのが不可能、別々に結合して編集すると後から人物を背景に馴染ませるのが難しい、と一長一短である。

さらにディテールを詰める

ラフを削っていくようなイメージで、塗っていく。
上で書いたように、すでに描いたところを上から塗り重ねたりするので、少し二度手間に感じるところはある。ただこの塗りが重なっていく感じが厚塗りならではの質感だと思うので、仕方がないことだと思っている。

調整する

トーンカーブやカラーバランスで明るさ・コントラスト、色味を調整する。
ケースバイケースすぎて一概には言えないけど、パッと見でいい感じにしていく。写真のRAW現像をする感覚に近いかも。

完成

自分の中で納得できれば完成。
ちなみに最近描いてるイラストはサークルのサイトにまとめています。


厚塗りはすごく奥が深くておもしろい。対象物を線ではなく面で捉えるという考え方が必要で、常に「あらゆるオビジェクトは立体である」ということを意識して手を動かすと、わりと結果がついてくる気がする。
あとは、綺麗な線が描けないので、そういう綺麗な線画が不要なところもいい。

最近は絵を描く時間もやる気もないことが多く、コンスタントに描いている人を尊敬するばかりだけど、もっと上手くなりたいし、不定期とはいえ諦めずに手を動かしていこうと思う。